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自らを偽善者と呼ぶ市長

このコーナーに月に一度は投稿するつもりでしたが、すでに3か月空いてしまいました。この間新しいニュースが次から次へと飛び込んで来ましたが、すぐに感想を書かないと、新しいニュースに興味が移ってしまい、書こうかと思ってたことを忘れてしまいました。今ホットなニュースは佐世保の高校生の殺人事件ですが、少し重い話でコメントが難しいので、今回はあまりホットな話題ではないニュースからの感想を書いて、何とかこのコーナーを続けたいと思います。

一か月くらい前に、松坂の市長が国を相手に提訴することを検討しているというニュースが報道されました。そのニュース自体にはそんなに興味はなかったのですが、ネットを見ていると関連記事の中で、その市長が自らを偽善者と呼んでいるとの記載があり、いささか衝撃的でした。その真意まではわかりませんが、自らを実際よりもよく見せようとするのが一般的な政治家が、自らを偽善者と呼んでいるという点が驚きでした。

最近の話では、聴覚障害者の作曲家の話や、政務活動費を使った出張問題等 自分に利益になるよう偽るのが多い世の中で、政治家としては最も言われたくない偽善者を自ら名乗り、大政党に属さず2選めの市長を務めているとのことです。

弁護士もややもすると、本当の実力よりも大きく見せたいのが通常で、私の経験でも若いころは、わからないことを素直にわからないといえなかったように記憶しています。

松坂の市長のことは、ユニークな人というイメージくらいしかなかったのですが、 偽善と呼んでいる趣旨如何によっては、とてつもない大物かもしれません。今後の活動を注視したいと思っています。